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健診結果の見方

胸部レントゲン検査

肺炎、肺結核、肺がん、肺気腫、胸水、気胸など、呼吸器の疾患の有無、その程度がわかります。
なお胸部レントゲン検査は迅速で簡便な検査ですが、可視範囲は肺全体の7〜8割程度と言われています。
胸部レントゲン検査で異常がなくても、もし日頃から原因不明の咳、タン、息切れなどの自覚症状があれば、念のため呼吸器内科外来を受診し医師にご相談下さい。
喫煙者の方はより詳しく調べられる、胸部CT検査を定期的にお受けになられることをお勧めいたします。

気胸 肺胞という袋状の組織が融合した大きな袋が破れる病気です。
肺から空気が抜けて縮んだ状態(肺虚脱)となり、胸部エックス線検査では虚脱した肺と胸腔内に空気の溜まりとして認められます。
胸水 胸部に通常存在しない水がたまった状態です。心不全、腎不全、胸膜炎などの場合に見られます。
胸膜肥厚 肺を包む胸膜が厚くなった状態です。
過去の胸膜炎、肺感染症などが考えられます。日常生活に差し支えありません。
結節影 胸部エックス線画像に映った直径3cm以下の類円形の陰影をいいます。
原発性肺がんや、大腸がん、胃がんなど他の部位からの転移、結核、肺真菌症(カビで起こる病気)、非結核性抗酸菌症、陳旧化した肺炎、良性腫瘍(過誤腫など)などに見られます。
索状影 太さが2〜3mmのやや太い陰影を索状影といいます。肺感染症が治った痕跡として現れます。
縱隔拡大 縦隔上掲の幅が広くなっている所見です。大動脈瘤、縦隔腫瘍などに見られます。
心陰影の拡大 心臓の陰影が大きくなっています。肥満、心不全、心臓弁膜症などの場合に見られます。
浸潤影 肺胞内への細胞成分や液体成分が入り込んで生じる境界の不明確な陰影をいいます。
肺炎、肺結核など肺感染症に見られます。
線状影 太さが1〜2mmの細い線状の陰影をいいます。葉間胸膜の肥厚などで現れます。
大動脈・冠動脈の石灰化 大動脈・冠動脈にカルシウムが沈着しています。動脈硬化などの場合に見られます。
嚢胞影 肺胞の壁の破壊や拡張によって、隣接する肺胞と融合した大きな袋になったものです。
これが破れると自然気胸という病気が起こります。
斑状影 辺縁が少しぼけた斑点状の陰影をいいます。
肺感染症に起因することが多く、肺結核や肺炎の初期、非結核性抗酸菌症、肺真菌症などに見られます。
肋骨島(ろっこつとう) 骨島は海綿状骨の骨内に限局した内骨腫で、限局性の骨硬化像として確認されます。
病的意義はありません。
間質性肺炎・肺線維症 間質性肺炎は特発性びまん性と、原因のある2次性に分けられます。治療法の選択には肺生検による病理的な診断が重要です。
その中で肺線維症は広範囲に進行したもので臨床的には不可逆性です。
不整形陰影、網状影、多発輪状影、蜂巣、蜂窩肺が見られます。
陳旧性肺病変
(陳旧性変化、陳旧性炎症性変化)
原因は多様ですが、治療により完治したものや自然治癒例です。
瘢痕像、石灰化影、無気肺などが認められます。日常生活に差し支えありません。
動脈硬化 加齢とともに動脈内にコレステロールが付着しアテロームが形成されて血管内腔が狭くなったりカルシウムが動脈に沈着し石灰化を起こします(動脈硬化)。
冠状動脈に動脈硬化が生じると狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が生じ致命的になる場合があります。
健診での胸部単純CT検査では冠動脈の石灰化は指摘できますが、狭窄の有無は判定出来ませんので、もし胸痛や胸部圧迫感等の自覚症状があれば、念のため循環器内科外来の専門医にご相談下さい。
肺気腫 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の代表例です。本人の喫煙が原因ですが、受動喫煙による影響も否定できません。
確定診断には呼吸機能検査が必要です。なお、胸部レントゲンでは初期変化の指摘は困難です。
非結核性抗酸菌症 非結核性抗酸菌によって生じた感染症をいいます。
以前は結核菌によるものを定型的と考えていたので、非定型抗酸菌症ともいわれていました。
非結核性肺抗酸菌は土や水などの環境中に存在する菌で、結核菌とは異なり病原性が弱く、人から人への感染はしません。
発病の頻度では中高年の女性に多い傾向があります。

上記以外の所見については、「日本人間ドック学会ホームページ」→「一般のみなさんへ」→「人間ドックの検査項目」→「胸部X線」をご参照下さい。

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